夏山八幡宮の火祭りが、今年は平成25年10月13日(日曜日)に開催されました。
「夏山の火祭り」は岡崎市無形民俗文化財に指定されており、神聖な火に打たれ、厄除けして自分たちの身体や土地を清め、幸福で豊作であるようにと、伝統を脈々と次世代に継承されています。
愛知県交流居住センターでは、今年も地元の総代さんからご案内をいただき、見学にお邪魔しました。
夏山町は旧額田町の約300世帯、人口約750人ののどかな地区です。その鎮守さんの秋祭りです。
神社の拝殿は新しくきれいな建物になっていました。
神事は夕方5時からですが、その前に境内にソダ山(火を炊く木の枝の山)が築かれていました。
狭い境内にこんなに高く積んで大丈夫か?という高さでした。
夕方5時から神事が始まり、神主さんがお祓いし、44体の山の神様が降臨する儀式を行っていました。
子どもが本殿と拝殿を走って往復して、神様を1体ずつお迎えしていたようです。
そしてついにソダ山に点火です。
予想以上の火の勢いで、ものすごい迫力です。周りの杉の木や建物が心配になる程です。
そして、鬼が火のついた燃木をもって、参拝者を追い回します。
参拝者は「ボケボケ」と鬼をあおりながら逃げ回っています。
5人の若者(15歳から29歳)が交代で鬼を行っていました。みんな足が速く、迫力満点でした。
この日は天気も良く、老若男女の地元の人や外からの見学の人が集まっていました。
地元の子どもたちや若いお父さん、お母さんたちも「ボケボケ」とはやし立てながら逃げ回り、盛り上がっていました。
鬼は追いかけた後で問答や相撲などに神様の使いの人(?)に勝つと、米俵を授かって引き上げていきました。
今年の鬼役の5人です。イケメンの若者たちです。
地元のささやかなお祭りと思いきや、予想以上の火の迫力、興味深い神事、楽しそうな地元の人々と、非常におもしろい、たのしいお祭りでした。あっという間の時間でした。
農山村地域のお祭りの継承が難しくなっている地区が多い中、ぜひ続けて行って欲しい思います。
このお祭りの流れやしきたりは、2年前の三河の山里だよりで詳細にレポートしておりますので、こちらも是非ご覧ください。
http://yamazato.aichi-kouryu.jp/2011/10/natuyama_himaturi0-2/